2010年4月13日火曜日

基本と経験と訓練  ディパサナ瞑想の旅



混沌とした頭の中と意識のない身体とは全く合致しない。

そんな奇妙な感覚が違和感となり、その違和感を違和感としか理解できない僕の歩み。

苛立を生み、自信が滑稽なものに見えて来て『一体僕はどうしたいんだ?』何て疑問の服を着た不安が足早に頭の中を駆け巡り、そしてまた足早に駆け戻ってくる。

どうしていいか分らない僕、どうにでもなれと言う僕。

弱い自分、強い自分。

それが反復横跳びの様に往っては戻りまた往っては戻る。

自分の中に自分がない自分、動きの中に静けさのない動き。

自分の事を自分が一番知っているようで、自分が一番自分を知らないような気が、ずっとしていた。

そして何か大きな欠片が足りないような。

切っ掛けは突然やって来て、僕は小川を流れる笹舟のように流れてゆき、水の流れのない小さなそして静かな場所に連れて往った。

そこでは駆ける事も反復横跳びをする事もできない、ただ目を瞑り全身の細胞を静め来るモノを拒まず、そして去るモノも追わず。

創造も破壊もしない今の自分に気付く時間そして感じる時間。

始めは静に気付き感じとれる身体にする為に時間を使い、静に気付き感じ始め、自分の中からどろどろとした意識や念が出始め心が乱れるが頭は使わずただ目を瞑る、

雨雲の切れ目から太陽の光が射し込み瞬く間に雨雲が消えてしまう、その光は神でも答えでも何でもなくそこに居たのは絡まった糸を解し現在の場所を再確認した僕だった。

まだ混沌としている部分はある、だけど今は頭と身体は合致している気がしている。

今僕がしたい事はしなくちゃいけない事ではない、したい事は何にも束縛される事のない自由な時間でありそれを気付き感じて考えて行動に移すだけだと僕は再確認した。

あの先は誰にも見えないし誰にも分らない、だから基本を忘れず経験を積み訓練して行くんやな。

そう思うと僕の乗った笹船は静かに海を目指して走り出した気がする。

みんなありがとう。

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