2011年9月4日日曜日

考えて行動。


 きのうの夜の事。




100万人の抗議デモ!!



と、名を打ちイスラエルの物価高を抗議するデモが企画され実行された。


アラブ系を合わせた人口が約700万人のイスラエルで、100万人の人が集まれば単純計算で7人に一人が参加する事になるスーパー大規模なデモだ!!



常々物価高に文句を垂れている僕も、もちろん参加した。




デモ開始1時間前につくと会場はさながらパーティー会場の様にレゲエミュージックが流れ多くのヒッピー的な人達が踊り狂っている。。。。。。



前の日記でも少し書いたけど物価高に抗議する為に、多くの人が多くの地域でテント生活をしている。その中でも最大なのがテルアビブのロチルド通り約2kmに伸びるテント村だ。テントの数は1000貼りにも及ぶ数にのぼり、始めは数人の学生が抗議の為に始めたテント生活が今では大きなムーブメントに成長した。



学生達の始めた抗議運動はものすごく大きく、そして考えられた一歩だ



だけど、日が進みテントの数が増えて行くに連れ、始めの一歩の時の純粋さはなくなっていったと僕は思っている。




誰かが大きなスピーカーを持ち込み大音量でサイケを流し始めた瞬間に崩れた。





住宅地の真ん中でサイケを流し踊る事が抗議なのか?踊る事が抗議なのか?




ヒッピー的な人はよく踊る。ヒッピー的な人はテント生活をウッドストックと勝手にダブらせたかの様に住宅街の真ん中で森の中で生活しているかの様に生活する。


ヒッピー的な人にもヒッピー的な考えがあってこの運動に参加してるんだろう。

きっと何か強い思いが、、、きっと。




と言う僕も10代の頃はヒッピー的な人だった。

ヒッピーと言う特別な香りを醸し出す存在に憧れ、全力で模倣していた。
本気でevery little thing gonna be all right!!と思っていた、今もそう思うけど(すべてではない)と言う注意書きが追加されている。

今でもヒッピーの思想にもいい所があると思っているし、それを実行されている人と出会えた事もあり結構好きだけど、それは全て僕の心の中で育てる事にしている。

ピースマークが描かれたジャケット着てポイ捨てを平気でするヒッピー的な人達を見た瞬間、あほらしくなり自分は自分を磨き上げようと決めた。もちろんそれはまだそこそこな所までしか来ていないけど。



ヒッピー的な人は世界中に居る。


入り口として大きな役目を果たしているけど、この道にとどまり続ける事はできないかもしれない。


きっと本物なんて、はなから居なかったのだろう。






昨日のデモには最終的にイスラエル全土で約40万人の人が参加し、テルアビブには25万もの人が集まった。前回のデモの総参加者数を超えるイスラエル最大のデモになった。



デモを平和的に行うとお年寄りも参加できとてもいい、会場でのおじいちゃん・おばあちゃんの勢いは中々凄まじく若い人に負けていなかった。その光景から僕は純粋な抗議を見いだせたが、危機感を持たないで踊る人達はやっぱりおかしい。



これからこのムーブメントがどう変化を見せて行くかはもう全く分からない。

イスラエル政府は強気だし、宗教者は補助金たっぷり貰っているので、黙んまりを決め込んでいる。そして参加者中にはデモを楽しんでいる輩も多い。




今現在、抗議行動以外の行動が市民レベルで起きていない為、イスラエル政府にとって経済的打撃はなく、その事がイスラエル政府が強気な姿勢を保てる理由の一つだろうな。
もうちょっと放っといたら気が済むやろ』と政府は思っているのかも知れない。


この事は日本の原発に対する抗議行動もきっと共通する部分があると思う。






そんな中、低賃金で有名なイスラエルの医師のグループ1000人が待遇改善を求めストライキを起こし、それを政府は軽視し改善を認めなかった為に辞職する抗議行動を取った事は僕はすばらしいと思う。

もちろん患者はどうなるんだ?無責任だな!何て声はあるが、強欲を持って望んだ待遇改善ではなかったのにも関わらず、無視した政府にこそ重い責任があると思う。この事に関しても、今後の動きも報告したいと思っています。



この国は民主国家とは名ばかりの軍事国家だ。


そして、日本も民主国家とは名ばかりの企業国家だ。


僕たちはいつまで家畜として生きなければならないのか?


ありがとう
SO
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