2010年6月5日土曜日

続・イスラエル軍ガザ支援船拿捕事件

http://www.youtube.com/watch?v=0LulDJh4fWI

先日、イスラエル人の友人からメールがこの動画と共に届きました。

その友人はこの事件についてイスラエル政府も支援船の船員も同じく選択を間違えたと言う基本的な考えを持ちつつも、9人の死者を出した事については同封された動画の情況下では致し方ない対応だったと言う意見でした。

昨日のイスラエルの報道ではガザ支援船に大量の持ち手が付いた鉄パイプや投石用のパチンコと石、ナイフなどが残されていた映像を船員が行った兵士へのリンチ映像と共に流しイスラエル軍の行った行為は正当防衛だったと主張し続けています。

昨日の報道や友人から送られて来た映像を見る限りイスラエル軍の行った行為は正当防衛の様にも見えるけど、IHHの立場からだと夜中突然軍のヘリコプターから兵士が乗り込んで来れば、身の危険は感じるだろうしそれが過激なデモグループの船員なら反撃してやろうと思うのかもしれない。反対に急襲したイスラエル兵の立場からだと上官に命令されて作戦通りヘリコプターから下降するといきなり鉄パイプで殴られれば、身の危険は感じるだろうしそれが相手を一瞬に制圧できる拳銃を持つ兵士なら力づくで制圧してやろうと思うのかも知れない。

しかし、結局は友人の言う通りお互い選択を間違えたのだろうと思う、ガザ支援船は名目上支援物資を『ガザの一般市民』に手渡す為にやって来たはずなのに抵抗と言う方向へ走り衝突を起こし9人の命を失った。イスラエル軍は交渉の時間を十分に持たず結果的に武力で制圧を試み9人もの命を奪った。

現在イスラエル世論はこの事件は過激派ガザ支援グループが起こした事件と言う風にとらえられ、肝心要の『ガザの一般市民への援助』が置き去りにされている、これは世界世論が生み出した問題でもある。船でガザに乗り込んで支援物資を渡そうがイスラエル監視のもと陸路で支援物資をガザに送ろうが、支援と言う観点から見れば結果ガザの一般市民の手元へいち早く支援物資を届ける事が先決ではないだろうか?

もう一つ、客観的にだけどパレスチナを舞台に国際的な支援団体のアピール合戦が繰り広げられている様にも正直見える、実際イスラエル兵を挑発する欧米人活動家もいるのも事実だ。そんな状況をみるとイスラエルだけに責任を持たす事は少し違ってくる様に思う、もちろん切っ掛けはイスラエルにあるんだけど、ここまで問題をややこしくしたのはアラブの中の権力争いやエゴ、国際世論の過剰なあおりも原因にありそれらが問題を進ませないでいることも確かである。
報道は一番末端の苦しんでいる人間を助けるべきものではないのか?

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