2012年7月15日日曜日

悲劇






夜、テルアビブにて行われた政府に対するデモ行進中に参加者の男性が焼身自殺未遂を起こす事件がありました。 

物価の高騰が続くイスラエルでは、政府に対して積もりに積もった憤懣がテレアビブを中心にイスラエル国内で広まって行き、去年の夏頃からイスラエル史上最大の大規模デモに発展して行きましたが、結局イスラエル政府は具体的な解決策を出さず国民に対して目くらまし的に、5年間パレスチナに拉致されてい24歳の男性兵士をイスラエル側にいる1000人のパレスチナ人受刑者と引き換えに救出し、煙に巻いただけでした。

しかし、この様な政府の国民に対する卑怯な対応が昨夜の悲劇を生みました。

イスラエルでの生活は全く楽ではありません、高騰する家賃に対して収入が釣り合わずいつも生活をどうするかと言う思いが頭を過ります。

それはこの国に住む全ての人が共有している現実です。

それを、見てみぬふりして来たイスラエル政府の動向に僕はこの夏は注目して行きたいと思っています。


そして、もう一つ悲しい事はこの悲劇に対して反イスラエルのパレスチナ人の中には『お前達の悪行のツケが回って来たんだ、彼は社会が生んだ被害者ではなく、自業自得だ!!』何て悲しい事を言う輩がいる事です。。。

たしかに、イスラエル政府・軍はパレスチナに対して卑劣な行為を毎日毎日繰り返し続けています。それは確かな事実ですが、すべてのイスラエル人がそんな卑劣な行為を容認し応援している訳はありません。

このデモに参加している人の中にも反戦的思想を持っている人がたくさんいます。これも確かな事実です。

憎しみは人の理性を奪い愛を奪います。その負の連鎖はすぐには止まらないようです。。。。。

この国にいて一番悲しい事は、正義と悪があまりにも至近距離で重なり合っいて時に何も感じない人形の様な気分になることです。

口で言う平和ほど簡単な平和はない。。。。。


So



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