2012年11月16日金曜日

イスラエル


本日、11月15日イスラエルのテルアビブ(イスラエル最大の街)エリアである、リションレツィヨン、ホロンに各一発づつガザから発射されたロケットが着弾し、テルアビブでは空襲警報が鳴り響き都市機能が警戒・非難の為、一時的に停止したと言う情報が流れて来ました。
なお、この2発のロケットによるケガ人はいなかった様です。

今回の攻撃は、前日のイスラエル軍によるガザ地区への※空爆に対するハマス(ガザ地区を実行支配する組織)による報復攻撃の※一部だと言う事ですが、今回のイスラエル軍による空爆も1日に約30発ガザから発射されているハマスのロケット攻撃に対する対抗攻撃であるとイスラエル国内では認識されています。

空爆開始前の11月11日にfacebook上にUPされた画像
 facebookにUPされたガザから発射されたロケット弾(イスラエル側からの写真)
イスラエル側に着弾したロケット弾(ロケット弾は手作りの小型ロケットである)
空爆開始前の11月11日にfacebook上にパレスチナ支援グループによってUPされた画像

空爆 
イスラエル軍発表によると、今回の空爆では230カ所の反イスラエル勢力に関係する施設や人間を狙った攻撃であると言う。
一部
イスラエル軍発表によると、イスラエル軍による空爆作戦開始時より南イスラエルを中心に、ガザから発射された100発近いロケット弾が着弾しこれまでに3人の死者と複数のケガ人を出している。


 空爆下のガザ地区
 イスラエル外務省よりUPされた画像。
 今回のロケット攻撃による空襲警報で避難するイスラエル人(テルアビブ)
ガザからのロケット攻撃で怪我をしたイスラエル人の赤ちゃん(一緒にいた家族3人は死亡した)
イスラエル軍による空爆で死亡したパレスチナ人の赤ちゃん

憎しみは憎しみしか生まない事を証明し続け体感してもなお、止む事のないイスラエルとパレスチナの戦い。
現実的には、力の差は明白でイスラエルの持つ強力な軍事力はパレスチナ人の身と心を痛めつけている。
しかし、パレスチナはその様な状況であってもイスラエルへの抵抗と攻撃を止めていない、この現状はパレスチナからの攻撃を直に受けているイスラエル人の身と心を痛めつけている。

僕の個人的な感覚的な現在の意見は、今回のガザ空襲とテルアビブを狙ったロケット弾攻撃はイスラエル人が日頃忘れかけているパレスチナ問題を思い出させてはいるが、今回の様な状況はイスラエルでは日常茶飯事である部分があり、実際に被害を受けない限りは国民自身が現実的に行動し大きな戦争になると言う様には思えないが、現在イスラエルは選挙を控えており、今回の事は右派である現政権には有利に働く事は確かである様に思う。

それは、パレスチナ問題の解決を遅らせる事を意味しているに近い。

イスラエルには多くの”イスラエル人平和活動家”がいて、イスラエルには大きな問題がありイスラエル国民はこの問題に目を反らしてはいけないとイスラエルに向けて啓蒙し続けている多くの”イスラエル人ドキュメンタリー監督”がいる。

その彼らが長い時間をかけて生み出した多くの”変化”は一発の爆弾が忘れさせてしまう。

だけど、最悪の状況下でも一度芽を出した種は絶対に育ち続ける。

花を出すまでは人それぞれ違うし、次の世代に渡る事だってあるだろうけど、きっといつか花は咲くと僕は信じている。





そして今日、僕の通うベツァレル美術学院のドキュメンタリーの授業で"Arna's children"と言うイスラエル人女性の平和活動家Arnaがパレスチナの都市ジェニンにある難民キャンプに住む子供達に表現する事を教える活動とその活動に参加した子供達のその後を追ったドキュメンタリー映画を見ました。

映画を見終わった後に、一人の同級生がパレスチナ側から撮られたドキュメンタリーで描かれた強者であるイスラエルの国民としての自分と自分自身としての狭間の感情を表した『軍隊は軍隊だから......』と言うその言葉は個人の感情だけではなく、イスラエルを現している様に僕は思えた。

ベツァレルの校風
ベツァレル美術学院は、芸術の学校と言う事もありリベラルな考えの先生が多く唯一パレスチナ人学生の校内での政治活動に肯定的な校風を持つイスラエル国立大学で、学生も比較的肯定的な反応(中にはそうでない人もいる)をしている。
Arna's children
主人公であるArnaとパレスチナ人男性の間に生まれた、このドキュメンタリーの監督であるJuliano Mer-khamisは去年何者かによってジェニンで暗殺されている。



So






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