2012年7月25日水曜日

近況。


おしっこをしました。

手を洗いました。

トイレのドアノブがあります。

おしっこをして手を洗わない人は世界にたくさんいます。

だとしたら、きっとトイレのドアノブは汚い。

出るにはこの”きっと汚いドアノブ”を握らなければならない。

そして、僕は思う。

何でウエスタン映画のBarみたいな両開きのおすタイプにせえへんの??

もしくは外に手を洗う所作らへんの??

も〜何で??

...................................................................とね。






大きな地図で見る


今後のシリア情勢によってイスラエル軍が動き出す!?

去年アラブ世界で起った『アラブの春』がどれだけ民主的かつ平和的な政府を生むかについてまだまだ見えない部分が多くあり。
そんな中にあって革命の勢いからイケイケドンドンなイスラム原理主義を政治理念におく政府が増えれば増える程に”アラブの宿敵”として中東に唯一存在するイスラエルにとっては死活問題になって行き、これまたイケイケドンドンなイスラエルが自国防衛の為に先制攻撃を生む可能性が出て来ていてしまっている現状は中東の安定は西洋社会には出来ない事を証明している様に僕には写っている。








そして、現在火薬庫となっているのがシリア内戦(政府軍と反政府軍の戦闘)であり、化学兵器を所持している政府軍が反政府軍に倒され化学兵器が反政府軍に渡る場合や、内戦のドサクサにまぎれて反イスラエル武装組織に渡る場合をイスラエルは大きく大きく問題視しており、政府軍が倒され一発でもイスラエル側に攻撃が加えられた場合は自国防衛としてシリアを攻撃するのではないかとイスラエル国内では言われている。



これには伏線があり、つい先週ブルガリアでイスラエル人旅行者を狙った自爆攻撃があり7人の死者と多数の重軽傷者を出した事件や、最近世界各国でイスラエル人旅行者を狙ったと思われる攻撃が相次いでいる事がイスラエル人の恐怖心と防衛心に火をつけている。






イスラエル政府には革命が起ったばかりのアラブ諸国が一致団結する前に"先手"を打ちアラブ諸国の団結を阻止したい思惑もある事が伺える。




最後に、どんなに小規模な戦闘でも人も自然も傷つき死んで行く事を忘れては行けない。

だけど、人は時としてそんな事全く気にもしない。

そして、自分の尻すら見えない人間は人の尻を遠くから見てあれこれ言う。

そんな人間の言う事なんて自分の尻を見れる人間にとっては無でしかない。

その尻が真っ黒けっけで嘘で汚れていても。

そんなんじゃ変わらない。

抗議はファッションじゃないんや。










So matsuzawa

2012年7月18日水曜日

西洋から学ぶべきモノと学ばなくてもいいモノ。


みなさん、こにゃにゃちわ☆

本日のシルキン村はまったく暑くて暑くて外にでられないです。。。

イスラエルの夏は始まりが早く、終わるのが遅いと言う激夏国で毎年死にそうになっております。。。。。。あつ〜〜〜。。。。。



日本では原発反対運動が大飯原発再稼働を端に急速にデモの参加者が増え、国内の原発反対支持者のみなさんの直接的行動が見られ国外から微力ながら参加している僕も大変期待を持って見ています。

最近のデモ行進のやり方は西洋式と言うか、クラウンや音楽隊がデモを盛り上げその中で声高々に抗議すると言うやり方は、ドイツの緑の党やヒッピームーブメントから始まったデモの方法と同じで、非暴力であり気軽に個人でデモに参加できる方法をとっているのが特徴的だと思います。


この西洋から学んだ非暴力デモと言うのは体制を動かす一番の直接的方法であり、持続性がある素晴らしいデモの形だと僕も皆さんと同様に思っています。


参加者を増やし、各地で非暴力デモの輪を広げて行けば体制は動かざる負えない様になるでしょう。

その日に向かって今”僕達が歩んでいる現実”は、未来を変える重要な要素でありそれを持続して行く必要が僕たちにはあると思っております。



かし、悲しいけど体制はそう簡単には動かない。
国民の4/1が去年の夏中、繰り広げたイスラエル史上最大の経済対策を求める非暴力デモに対してもイスラエル政府は結局、経済政策に手をくわえなかった現実を僕は目の当りにした。 
しかし、イスラエル国民は今年もデモを各地で繰り広げている。
イスラエル史上最大の経済対策を求める非暴力デモに関しては前回の記事を参照ください。

中々動かない体制に対して憤懣が溜まり、政府側の人間に対して怒りや嘆きなどの気持ちが芽生える事は、人間として当たり前の精神状態と言えるでしょう。

そして、一連の反大飯原発再稼働反対大規模デモを経験した後の変わらない現実から、この様な気持ちになるのは僕だってみなさんと同じだけども、一般の警察官や一般の公務員に対してのネガティブキャンペーンを繰り広げる事に関しては、僕は違うと思っています。

西洋ではネガティブキャンペーンを本気・ジョークとして、プロパガンダ的に使われる事が多く一定の効果も生まれてますが、それは西洋文化の上でのネガティブキャンペーンに対してある、理解があってこそ成り立っているんです。

しかし、西洋文化とはほど遠い僕ら現代東洋文化圏の人間にはネガティブキャンペーンは、攻撃的な憤懣のはけ口に成りうるのではないかと言う意味で、僕は一般の警察官や一般の公務員へのネガティブキャンペーンは西洋から学ばなくてもいいモノだと思っています。




一般の警察官や一般の公務員が、体制側につくのは全く持って当たり前です。

彼らにとって体制に楯突く事は不正でしかありません。

楯突く理由がどんだけ正義に満ちあふれていても、悪に満ちあふれていても彼らの居る状況下では、悲しいけどそれは不正でしかないのです。

それを否定する権利は、僕たちに全くありません。

不正をおかすには大変な勇気が要ります。この不景気に職を失う様な大きな、大きな決断です。

だからこそ僕らは、僕たちの行動を持って彼らの背中を押す事しかできないのではないでしょうか?

それが東洋文化に合ったデモのやり方ではないでしょうか??

何もすべて西洋から学ばなくても僕ら東洋人にもすばらしい文化があるじゃないですか。



最後に、もちろん体制側が著しい妨害行為や著しい暴力行動に出た場合は違う話になりますが、現時点では著しい妨害行為や著しい暴力行動に出ているとは言えないと僕は思いますが、この感覚についてはそれぞれの意見があると思うので断定はできませんので個人的意見でしかありません。




ありがとう。

SO


2012年7月15日日曜日

悲劇






夜、テルアビブにて行われた政府に対するデモ行進中に参加者の男性が焼身自殺未遂を起こす事件がありました。 

物価の高騰が続くイスラエルでは、政府に対して積もりに積もった憤懣がテレアビブを中心にイスラエル国内で広まって行き、去年の夏頃からイスラエル史上最大の大規模デモに発展して行きましたが、結局イスラエル政府は具体的な解決策を出さず国民に対して目くらまし的に、5年間パレスチナに拉致されてい24歳の男性兵士をイスラエル側にいる1000人のパレスチナ人受刑者と引き換えに救出し、煙に巻いただけでした。

しかし、この様な政府の国民に対する卑怯な対応が昨夜の悲劇を生みました。

イスラエルでの生活は全く楽ではありません、高騰する家賃に対して収入が釣り合わずいつも生活をどうするかと言う思いが頭を過ります。

それはこの国に住む全ての人が共有している現実です。

それを、見てみぬふりして来たイスラエル政府の動向に僕はこの夏は注目して行きたいと思っています。


そして、もう一つ悲しい事はこの悲劇に対して反イスラエルのパレスチナ人の中には『お前達の悪行のツケが回って来たんだ、彼は社会が生んだ被害者ではなく、自業自得だ!!』何て悲しい事を言う輩がいる事です。。。

たしかに、イスラエル政府・軍はパレスチナに対して卑劣な行為を毎日毎日繰り返し続けています。それは確かな事実ですが、すべてのイスラエル人がそんな卑劣な行為を容認し応援している訳はありません。

このデモに参加している人の中にも反戦的思想を持っている人がたくさんいます。これも確かな事実です。

憎しみは人の理性を奪い愛を奪います。その負の連鎖はすぐには止まらないようです。。。。。

この国にいて一番悲しい事は、正義と悪があまりにも至近距離で重なり合っいて時に何も感じない人形の様な気分になることです。

口で言う平和ほど簡単な平和はない。。。。。


So



2012年7月6日金曜日

もう入植地 完結編にしたい!!


ついに、完結編です☆

何の事やとお思いの方はパート1と パート2 をご参照くださいまっせーーーーー。





成人男性皆がマシンガンを背負っている異常な光景が広がる入植地へやって来た僕とドキュメンタリー映画を撮っている友人のヤン、小さい谷を挟んだ反対側の村ではパレスチナ人とイスラエル人・外国人活動家による入植地に対する反対デモのデモ隊がイスラエル軍と対峙している.............






では、入植者へのインタビューです。

今回の目的は10代の入植者の子供達へのインタビューがメインなので、まずはその母親へ友人のディレクターが説明を兼ねたオフレコのインタビューから始まりました。


彼女はもともと入植者ではなく、カナダ生まれの宗教的な*ユダヤ人 で10代の頃にイスラエルへ移り住み結婚を期にこの入植地へやって来た入植者で彼女の夫はこの入植地で生まれ育ったと言う事でした。





*ユダヤ人
イスラエルのすべての国民が宗教的なユダヤ人と言う訳ではありません。
宗教に対する感覚は日本人が持つ宗教観に似ている、もしくはそれ以下の宗教観しかない人は大変沢山います。
現代イスラエルを構成している国民の宗教観は、全体的には高いとは言えないと思います。
しかし、オーソドックス・ジューイッシュと呼ばれる宗教色の強いユダヤ教徒が見た目的にも目立つ為に、イスラエル=宗教国と言う様なイメージですが。
実際、エルサレム以外の都市の殆どではそんな事ないです。

ちなみに、オーソドックスのユダヤ教徒はイスラエル政府の存在を宗教的な理由から認めておらず、全てのイスラエル人に科せられる兵役を拒否しています。しかし経済的余裕のないオーソドックスの中には政府から金銭的援助を受けていると言う矛盾があり、この問題も以前からイスラエルでは事あるごとに問題に上がっています。

そして、今回の入植地に住む多くの人はオーソドックス・ジューイッシュとは違い一般のイスラエル人と殆ど見た目的な変わりもなく兵役にも積極的に参加する敬虔なユダヤ教徒である宗教者の住む入植地で、多くの入植地がこの様なグループのユダヤ教徒が住む入植地である。






僕たちはまず、自己紹介と世間話をしゆっくりと入植地問題やパレスチナ人に対する感情についての話を進めて行きました。

その中で僕が一番印象に残っているのは、『なぜ、国連が定めたグリーンラインからパレスチナに食い込んだ、この場所ではなくてはならないのか?またなぜ入植地が和平交渉の弊害になっているのに移住が出来ないのか?』と言う彼女へ質問に対して答えた時でした。

『まず、この土地はイスラエル政府によって許可を得て長い年月を懸けて作り上げた場所であり何ら違法性のない入植地であること。そして、この長い年月と命を懸けて作り上げたこの入植地の住民の仲は、単なるお隣さんではなく大きな家族の一部と言う感覚が私達にはあるんです。なので、誰かが結婚すれば入植地全体でお祝いします。入植地の誰かが助けを必要としている時には全員が助けを差し伸べます。そして、この土地に対しても同様に強い絆を感じています。だから、私達はこの土地から離れる事はありません。』

とても穏やかな口調で彼女はそう答えた。

そして、彼女は僕らにこう質問して来た。
『あなた達は自分の故郷から簡単に去る事ができますか?』


僕はこの質問を受けて、瞬間的に色々考えた。

『思い出の詰まった土地をそう簡単に捨てる事は出来ないかも知れない.........嫌、きっとできない。』
『でも、もし僕の故郷がもともとは誰かの土地でそれが元で大きな問題が生まれ解決の道が見えないのなら、思い出の詰まった土地ですら捨てなければならないのかもしれない......にしても苦しい決断になるやろうな........』
『即答できる問題ではないな...』



ヤンも少しだまり込み、その後『自分が住み続ける事で苦しむ人がいるならきっと僕は移住します。去る時の心は穏やかではないかもしれませんが。。。。。』



人が住み慣れた土地を離れるのは宗教的・政治的な問題云々よりも感情的な問題が一番なんだとその時に僕は再確認したのと同時に、ある種当事者ではない外国人活動家が決めつけ的に反入植地の立場を取り罵倒する状況にも少し違和感を感じた。




そして、その後も彼女と彼女の娘とその友達達が集まるまでの間話を続け、娘の友達が集まってからは場所を近くの泉に移してインタビューを始めた。







入植地生まれの高校生達。





彼らの入植地に対する愛はすごく強く、全員が『結婚したらこの場所に家を建て子供を作り育てるのが夢なんです』と僕たちに語って来る程だった。


『誰もが自分の生まれた土地に対して愛着と尊敬を持つ様に、僕たちもこの土地に愛着と尊敬を持っています。たとえその土地が国際法違反の入植地だ!!何て左翼の人間や外国人やパレスチナ人に言われても、イスラエルの法律ではこの村は合法な村なんです。だから、僕らはこの土地から去る必要は全くないんです。デモが始まる前は村の人間とパレスチナ人との友好な交流だってあったんです。それがイスラエル人の左翼や外国人活動家がパレスチナ人をけしかけてデモを初めてから村の周りのパレスチナ人は僕らに対立し始め、石を投げ始め、この僕らのモノに火をつけたりし始めたんだ。』興奮気味に少年の一人がそう語った。


『僕らはパレスチナ人と共存できると思っています。もし、彼らが石を投げるのを止め、火をつけるなどの暴力行為を止める事ができるのなら。それに、入植地に対して抗議したいのなら裁判所を通すなり非暴力の抗議方法があるはずです......。暴力的な抗議をしていてはいつまでも分かり合える事はありません.....。』冷静に違う少年がそう語る。


ヤンは『パレスチナ人デモ隊に対してのイスラエル軍の対応はどう思うかな?催涙ガスやサウンドボム(大音量の音出すだけの小型爆弾)などでの対応のこと何だけど、そして去年それで死者が出ているんだけど......。』


少年『その事は知っています。悲しい事件だけど、イスラエル軍の対応は間違っていないと思います。デモ隊に対して然るべき対応をしているだけだと思います.........。』





少年達は『パレスチナ人と共存する事は可能だ』と言う。


それが出来れば何て素晴らしい事だと思うし、実際にイスラエル国内のパレスチナ人村では対話と交流によってイスラエルと共存出来ている村もある。

しかし、自由と権利を持つイスラエル側に住むパレスチナ人とは違い自由度の少ないパレスチナのパレスチナ人にとっては、イスラエル人はいつまで俺たちを苦しめるのか?なぜ自分達の土地を奪い続けるのか?と言う疑問と憎しみを生む対象でしかないのかもしれない。

すくなくとも、そう思ってしまう環境がイスラエル政府によって、彼らパレスチナ人の毎日を取り巻いている事実がある。

アイデンティティを奪い、入植地を建設し土地を奪い、検問所を各地に作りパレスチナ人のパレスチナ内での移動を制限する環境を作りパレスチナ人の身と心を傷付けている。



入植地の少年達が言う、話し合えればきっと解決すると言う主張はアイデンティティも、土地も、パレスチナ人同士の交流も奪われたパレスチナ人にとっては夢もの語りなのかもしれない。


人が対話できる時は、双方が同じ環境条件化にいる時だけだろう。


話し合いを持つ時、双方が同じ環境条件にいなくては到底平等な打開策など生まれない。


そして、今パレスチナに住むパレスチナ人とイスラエル人との間の環境条件の格差はひどく、対話ができる状態ではない。


パレスチナ人も石を投げるのを止めるべきだろう、外国人活動家もイスラエル軍を挑発する行為を止めるべきだろう、そしてまず、イスラエル軍は過剰暴力的な防衛を即座に止めるべきだろう。


全員が変わらなければ、話し合いの必要条件である双方の環境条件の均等は作り上げれない。


簡単に変われる様な問題ではない、時間が経ち複雑になり過ぎたのかも知れない。

だけど、変わらなければならない問題だ。

そして、いくら時間がかかっても変えなくてはならない問題だ。







『地球の友達は一体いつになったら一緒に暮らす事ができるのだろう?』


ありがとう。

So