2012年10月17日水曜日
悪名、名高いイスラエル443号線道路。
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※灰色の点線より右側がパレスチナ自治区で青色の線が443号線道路。
イスラエル最大の街・テルアビブからイスラエルの首都・エルサレムへ行くには1号線を通るか443号線を通るかの2通りの道しかなく、1号線は出勤時や帰宅時には渋滞になるのに比べて、443号線では渋滞になる事はまずない。
......何で?
それは、443号線が持つ特異性に関係している。
443号線は大都市を結ぶ幹線道路としての意味だけではない”イスラエルにとっての国防”に関する大きな意味を持っている、それはパレスチナ自治区内に道路を通し物理的に自治区内の村々を道路を使って寸断させ、精神的にも村々の交流を寸断し自治区内の横の繋がりを絶つ役割を443号線は持っている。
その為、パレスチナの反イスラエル勢力は幾度も443号線を攻撃の標的にしており、443号線の道路脇には高い防護壁がそびえ立っている。
そして昨日、443号線沿いに住むパレスチナ人住民が同じく443号線沿いのパレスチナ自治区内に作られたイスラエル人入植地に住む入植者がパレスチナ人住民に対してする暴力行為(パレスチナ人のオリーブの木を抜き取る)に抗議する為に443号線を封鎖したと言うニュースが流れていた。
前に入植地の事は描いたので興味のある方はこちらを参照→『入植地』
道路も攻撃の一部として使うイスラエル政府......こう言う所、大嫌いです!!
イスラエル人アクティビストの多くはこの443号線の持つ本当の意味(パレスチナ寸断)がある為にこの道路を全く使用しないでいます。
イスラエル・パレスチナ紛争は銃撃戦よりもこうした見え辛い戦いが毎日繰り広げられている紛争で、それは直接的な解決への糸口を消し去る要因になっています。
僕は毎日平和な日々をエルサレムでは過ごしていますが、少し車で走ればそこはパレスチナで、そこにはパレスチナ自治政府の腐敗によって国際支援の援助も受けられていないパレスチナ住民達がいて、たった数十キロの距離的違いしかないのにその数十キロ間の現実の違いは距離的違いを遥かに遥かに超えている。
日本にいるアナタ。
日本語を理解するアナタが少しでもこの問題に関心を持ってくれればと願います。
ありがとう。
So
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